診断内容 腹診
舌診、脈診に並び腹診も欠かせない診法です。
中医学の古典にも腹診と思われる論述が多く見られます。
日本では安土桃山以降江戸時代までに発展した日本の診法の一つでもあります。
- 【腹診の所見】
- これらの腹診を当院では主に、難経、夢分流臓腑、徳本多賀流を参考にしております。
- ・腹部全体の力
- 腹壁の緊張、弛緩、温度、圧痛、硬結、皮膚の状態（部位別、全体）振水音、腹鳴…等々
- 例 肋骨～脇腹辺りの異常緊張や圧迫感
肝、胆などの臓腑病の有無を疑います。
その他に最も多いのが肝鬱と呼ばれる精神的な疾患にも結びつく証です。
その場合は心身の緊張を解く経穴を使用し症状を緩和していきます。
腹診は臓腑はもちろん、精神状態、身体の部位にも当てはめ鑑みる鍼灸医学には欠かせない診法です