診断内容
東洋医学では、「舌診」「脈診」「腹診」を行い、診断を行っています。ここでは、この三診について、説明していきます。
舌診
舌診の様子- 中医学診断（四診）その中の望診に含まれる舌診は、中医学診断に欠く事の出来ない診法です。
舌は多くの経絡が連絡し、臓腑の状態が反映され、多くの情報が読み取れます。
（内臓の鏡＝舌は外に現れた内臓）
舌と臓腑の関係位置などを診ていきます。
(舌の部位の症状によって、内臓疾患の部分が分かります。)
淡紅色舌
(たんこうしょくぜつ)- それらの情報から、疾病の性質や種類、軽重、深浅、順逆、体液の過不足、胃気盛衰を推測していきます。
舌質、舌形、舌態、舌苔(ぜったい)の色の状態から判断していきます。 - 舌診についての詳細はこちらから
脈診
脈診の様子- 鍼灸治療において特に重要な診断法です。
脈を通して疾病の進展や予後を判断します。
つまり、気血、経絡、臓腑、病の性質など、さまざまな情報がつまっており、舌診等を含め、 総合的に判断出来ます。
さらに脈は動きが非常に速いため、治療の判定基準にもなりえます。
三部九候診と寸口の脈診で分けられるが主に寸口の脈を診察基準としています。
寸口の脈はいわゆる橈骨(とうこつ)動脈（手首の脈）です。 - 脈診についての詳細はこちらから
- ←三部（首筋、手首、足首）九候を診ます。
- 三部（首筋、手首、足首）九候を診ます。
腹診
- 舌診、脈診に並び腹診も欠かせない診法です。
中医学の古典にも腹診と思われる論述が多く見られます。
日本では安土桃山以降江戸時代までに発展した日本の診法の一つでもあります。 - 腹診についての詳細はこちらから